ひびこれよきひ

日々の生活の中のちょっとした発見や旅先でのことなどを書いていきたいと思います。

屋久島旅行 〜 2日目 縄文杉を目指せ! 前半 〜

いよいよ、二日目。二日目にしていきなりこの旅のメインイベントである縄文杉トレッキングに挑戦するのだ。


昨日の疲れもあるのに大丈夫か、俺?とか、今日は雨みたいやし、明日にした方がいいんじゃない?とか、僕の頭の中で急遽、安全保障会議が行われたんだけど、なんとかなる!という結果に落ち着いた。


安房から縄文杉に行くためには4時47分か5時19分のバスに乗らなくてはいけないんだけど、とりあえずちょっとでも寝たいので5時19分のバスに乗ることにする。


それでも4時半には起きなくちゃいけないので、眠い目を擦りながら準備をし、まずは昨日宿の人に予約をしてもらったお弁当を取りに行くことにする。縄文杉トレッキングは往復10時間くらいかかるので、朝昼のご飯の準備は必須なのだ。僕は鹿児島で朝ご飯のパンを買っていたので、昼のお弁当を取りに行く。


外に出ると薄暗く雲が空を覆い隠していて、生暖かい風が吹きすさんでいた。南国特有の湿気を多く含んだ風だ。


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まあ、どう見てもトレッキング日和ではないよなあ。でも、今日は雨だとばかり思っていたから、この曇り空はむしろラッキーなのかも。


薄闇の中、坂をを下って行くと、ぼんやり明かりが見えてきた。お弁当屋さんはトレッキングをする人たちのために朝の4時から店を開けているみたい。


店のおばちゃんに予約をしていたことを伝え、お弁当を受け取る。コンパクトだけど、いろいろなおかずが入っていて、中々いいかも。きっとザックの中に入れる時に邪魔にならないようにコンパクトにしてあるんだろうな。


おばちゃんにお金を渡すと、

「これ良かったら持ってって!」

と、アメとチョコレートが沢山入った入れ物を差し出された。チョコは溶けそうだなあと思いつつ、美味しそうだったので一個だけいただく。アメもニ個もらった。


出ようとすると、

「頑張ってね〜。」

と、眠たげな顔でおばちゃんが励ましてくれた。アメもだけど、今回一人のチャレンジということもあって、こういうちょっとした心遣いが嬉しい。おばちゃんも早朝から大変だろうけど、頑張ってね。


5時19分ちょうどにバスが来た。バスの中にはそれほど人が乗っている様子はない。まだシーズン前だし、人が少ないんかな?


安房から屋久杉自然館までは6分であっという間に着いた。バスのタラップを降りると、、え!?これどういうこと!??


そこにはズラリと5列くらいに並んで登山客の人が座って並んでいる。100人はいるんじゃ!?


「はい、ここの列に座ってねー。」

いつものことだから、という感じで係りの人に手際よく座らされる。全くよく事情が分からないので聞いてみると、先に来た人たちから順に荒川登山口にバスでピストン輸送されていくらしい。


「お客さんは6時くらいのバスかなー。」

えー!ここで30分以上待つの?屋久島自然館から荒川登山口までは乗り換えをしなくてはいけないことは知ってたんだけど、まさかこんなに人がいるとは。さすが世界遺産。なめちゃいけなかった!


暇なので登山客の人たちをぼんやり眺めていると、流行を見事に反映して山ガールの人たちが沢山いる。とてもみんなカラフルで、南国の鳥を思い起こさせる。ほろほろ鳥とかそういうやつ。外国の人も結構いて、屋久島は海外の人にも人気があるんだなあと再認識した。


やがてバスが来て、先頭の人から順に乗って行く。僕が乗れたのは係の人の言葉通り6時のバスだった。バスは町並みを抜けて、山の奥へ奥へと進んで行く。標高もどんどん高くなり、30分程で荒川登山口に着いた。


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何と荒川登山口は雨!なんか山の上の方に雲がかかってて怪しいとは思ったけど、こんなに降っているとはー。他の人たちはテキパキとレインウェアに着替え、準備をしている。ガイドがいるグループはガイドがトイレやウェアの事など的確に指示を出して、必要な準備を進めていた。なるほど、ガイドを頼むっていうのはいろいろな利点があるんだな。


僕も負けじと買ったばかりのレインウェアを出す。どうだ!まだ新品やし!、、、おそらく熟練の登山客の中で、新品は僕くらいかも。でも、着てみると軽くていい感じだ。買っておいて良かった。とりあえず、レインウェア着たけど、傘もさして行こうっと。


さあ、いよいよ出発だ!


長くなりそうなので、後半に続く。