ひびこれよきひ

日々の生活の中のちょっとした発見や旅先でのことなどを書いていきたいと思います。

屋久島旅行 〜 1日目 はるばる屋久島へ 〜

いよいよ屋久島旅行当日になった。何だかあっという間だ。旅はよくするんだけど、今回は新しいチャレンジをすることもあってか、少しドキドキしている。子どもが遠足を待っている気持ちに少し似ているかも。


関西国際空港から鹿児島行きの飛行機に乗る。お金がないのでもちろんLCCのピーチだ。ピーチには今までにも何回かお世話になっている。飛行機というとちょっと身構えてしまうんだけど(僕だけ?)、いつも気軽に乗れていい感じだ。搭乗券もペラペラの紙で時々レシートの紙と間違えそうになるけれど、その気軽さが僕には合っているみたい。


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大阪の天気は快晴、とはいかなくて、この日は曇り。鹿児島の天気もあまり良くなさそうだ。屋久島は大丈夫かな?


まずは無事にテイクオフ。飛行機が飛ぶ時の感じが好きで、いつも顔がにやけてしまう。地面から離れ、関空がどんどん小さくなる。空を飛ぶことはいつも心に高揚感がある。


鹿児島空港までは50分。早いなあ。ちょっとうとうとしてたら着いちゃいそうだ。


「当機はこれから本格的な着陸態勢に入ります。」

というアナウンスと共に飛行機は少しずつ下降をし始めた。雲間に入ると飛行機は上下に揺れた。時々お尻が少し浮いて、ふわっとする。ジェットコースターにも似てて、ちょっとびっくりする。いや、飛行機にはエンターテイメントを求めてないから、安全にお願いしますー!


心の叫びが聞き入れられたのか、何とか無事に鹿児島空港に到着。へー、鹿児島空港って結構立派だなあ。出口を出ると、すぐ前に足湯が。すごい!空港に足湯があるとこなんて初めて見た!さすが温泉大国鹿児島!


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この温泉出てるとこ桜島なんかな?

何だか鹿児島感が満載の足湯でいいかも。しかし、この足湯あちい!


鹿児島空港からバスで近くの加治木駅へ。普通だったら鹿児島空港から市内までエアポートバスの直行便に乗ればいいんだけど、ここは節約で!


加治木駅から鹿児島駅までは電車。切符を買おうと窓口に行くと、

「今日は宮崎で大雨があって、電車に15分程度の遅れが出ています。」と言われる。えー!屋久島までの船に間に合わんかもやーん!


加治木駅から鹿児島駅まで頑張ってくれたみたいで、鹿児島駅には11分遅れで到着。屋久島までの高速船乗り場に急ぐぞー!


海沿いに鹿児島の町並みを眺めながら、船の乗り場へ。良かったー、間に合ったー。窓口でお金を払おうとすると、窓口の人が申し訳なさそうな顔をしている。何だか悪い予感がするぞ。

「今日は悪天候のため、到着の港が安房ではなく、宮之浦になりますがよろしいですか?」

ええー!宿は安房にとってあるんやけど、大丈夫なん!?


宮之浦から安房までは臨時バスが出るらしいんだけど、お金がいるみたい。それも830円。バスで830円って高っ!噂には聞いてたけど、やっぱり屋久島のバス高いなー。


とりあえず、泣く泣く船の切符を買う。高速船トッピーに乗って屋久島へ。波が荒く、すごく揺れる。今日は乗り物に揺られる日だな。


二時間半かかるので、ゲームでもしてよっと。一時間後、酔ってきた。こんな悪天候の中、ゲームしたらあかんな、、。隣の席では吐いてる子もいる。頑張れ俺ー!


苦痛の二時間半、ようやく屋久島が見えてきた。早く着いてー!


外に出ると屋久島は雨。「臨時」と分かりやすく表示されたバスに乗り込む。他のお客さんが

「このバスはお金かかるんですか?」と聞くと、

「お客さんたちは船の行き先が宮之浦に変更になります、と聞いてそれを納得されて乗られたんですよね?ですから、このバスは有料です。」

と運転手さん。


まあ、それはそうなんだけど、悪天候とは言え、船会社の都合で変更になったわけだし、バスの料金を少し安くするとかの配慮をしてくれてもいいと思うんだけどなあ。


いろんな思いを乗せつつバスは発車。臨時バスだけあって、途中のバス停は全部スルー。これ早くていいかも。30分程でバスは安房に到着。

830円を払おうとしたら小銭がなかったので、30円だけまず運賃箱入れてから、残りの800円を入れるために千円札を両替。すると運転手さんが、

「両替口から300円だけ取って、残りを全部運賃箱に入れてください。そっちの方が早いです。」


ん?あれ?


「え、300円取ると700円ですよね?200円じゃないですか?」

「お客さんが損をしなければいいんです。」


あ、この人悪い人じゃないんだな。短いやり取りだったけど、朴訥な運転手さんの優しさが伝わってきた。屋久島の人ってすごく率直に物事を言うけれど、きっとその裏には優しさがあるんじゃないかな。


バスを降りて、宿までの道を間違える。逆やー!でも、モスバーガー発見。屋久島にモスバーガーって何だか変な感じだ。結構な町なんだな、安房も。


何とか宿に到着。宿は下が観光案内所兼コンビニ、上が宿泊施設というちょっと変わったところだ。宿の人はとてもいい人で、気軽に何でも教えてくれた。初めての屋久島で分からないことだらけだったので、バスの時間や縄文杉に行く時のお弁当の事などいろいろ聞いてみる。


「この後、お店を閉めて私は帰るから、朝出る時はこの箱に鍵を入れてね。」

え!?夜は宿の中に宿泊者だけになるん?すごいなここ。


部屋は6人の相部屋なんだけど、今日は宿泊するのは僕一人らしく、貸切状態。やったー!他の部屋にも宿泊する人は3人だけらしい。次の週末くらいから宿がいっぱいになると言ってたから、夏休み前で良かった。


荷物を置いて下に行くと、もう宿の人は店を閉めていて無人状態。出入り口は24時間空いていて出入り自由。めっちゃオープンやなー。


お腹が減ったので、宿の人に聞いた近くのラーメン屋さんに行く事に。メニューを見るとラーメンだけじゃなくて、いろいろある。あ、これにしよっと飛び魚定食。飛び魚は屋久島の名物らしく、一度食べてみたかったのだ。


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まさしく飛び魚だー!この羽根みたいな大きなヒレが飛び魚っぽい。飛び魚大きいし、これで800円は安いなあ。


早速飛び魚を一口。あ、美味しい!身がふんわり、味はあっさりしててホッケに似てるかも。


地元の人と一緒にテレビを見ながら飛び魚をつついていると、何だか屋久島に来た実感が湧いてきた。1日目にしてちょっと屋久島満喫してるかも。


宿に帰り、お風呂に入って早々に寝る準備をする。明日は4時半に起きて、5時19分のバスに乗らなくちゃ。いよいよ縄文杉にチャレンジだ。次の日も雨っぽくて天候が心配だけど、何とかなるでしょ。


安房港の波の音を聞きながら、いつの間にか眠った。さて明日はどうなることやら。